あけましておめでとうございます。
サロン波 代表の皆倉です。
本年もどうぞよろしくお願いいたします。
本日はパンチャカルマについて解説させていただきます。
パンチャカルマとは?
パンチャカルマ(pancha karma)とは、アーユルヴェーダの浄化療法です。
パンチャカルマ Panchakarma
Pancha(5) + Karma(方法)
サンスクリット語で「5つの方法」という意味で
体の中に溜まった汚れを流し出してきれいにする方法です。
◆5つの方法とは以下の内容になります。
1 薬を飲んで吐く・嘔吐法 ヴァマナ Vamana
2 薬を飲んで下痢をする・下剤法 ヴィレーチャナ Virechana
3 薬を浣腸して排泄する・浣腸法 ヴァスティ Vasti, Basti
4 鼻に薬を入れて口から排出する・点鼻法 ナスヤ Nasya
5 皮膚から血液を排出する ラクタモクシャ Raktha moksha
アーマ(毒素)を浄化する方法として最高の方法がパンチャカルマです。
「アーマ」=消化しきれず残ったもの
「マラ」=老廃物
「ドーシャ」=環境汚染による汚れ(避けられないもの)
体の中にはスロータスという管があるとインドでは考えられています。
血管のようなイメージです。
そこに汚れが少しずつ溜まっていくとその管がスムーズに流れなくなり
そのままの生活を続けることでどんどん流れづらくなっていってしまいます。
これが進むことで、不調が生まれ、病気が起こりやすくなるとアーユルヴェーダでは考えます。
気をつけて生活していても、汚れはどうしても溜まります。
「パンチャカルマ」とは
「5つの方法によるこれらの汚れの浄化」のことです。
基本的には病気の人が受けることが多いですが
健康な人も病気の予防や健康の維持増進、若返り、デトックス、パワーアップ
のために受けることができます。
パンチャカルマはドクターが患者さん一人一人に合わせて、
お薬や生活法などと共に治療内容を処方しますので、
自分の受けたい施術を選べるわけではありません。
◆パンチャカルマの流れ
①オイルでゆるめる
②発汗 一箇所に集める
③一気に流し出す
④養生
という流れをとりますが基本的には全部で21日間と言われています。
21日を1-3でとったとすれば養成に21日間とります
◆パンチャカルマの所要期間
パンチャカルマは、最短が21日間です。
日数をかけるのはゆとりのある時間と体の適応力、
効率的な排出、体調を崩したときや、生理のときは、
パンチャカルマは中断になるなど様々な理由があります。
西洋医学と違いすぐに治すのではなく、
少しづつ日数をかけて悪いもの、
原因を出すという感じです。
◆パンチャカルマの内容
①Poorvakarma
プールヴァカルマの内容 前処置 =オイル
スネハパナ snehapana
数日かけて油分を口から摂取し、体の中に満たしていきます。
一般的には、ギー(ghee、gritam)という溶かした澄ましバターを飲みます。
ギーは重く味があるので、
たくさん飲むのはなかなか大変ですが、体にいいです。
消化しきるまで、ごはんは食べません。
スネハカルマ(sneha karma)
オイルを使った全身マッサージ アヴィヤンガ(abhyanga)
②Poorvakarma プールヴァカルマの内容 前処置2 発汗
スウェダナ(swedana、スウェダカルマ、sweda karma)=発汗
シロダーラ キリ
③本処置(Pradhanakarma、プラダーナカルマ)一気に流し出す
1 薬を飲んで吐く・嘔吐法 ヴァマナ Vamana
2 薬を飲んで下痢をする・下剤法 ヴィレーチャナ Virechana
3 薬を浣腸して排泄する・浣腸法 ヴァスティ Vasti, Basti
4 鼻に薬を入れて口から排出する・点鼻法 ナスヤ Nasya
5 皮膚から血液を排出する ラクタモクシャ Raktha moksha
以上5種類から、適した方法が処方されます。
④後処置(Paschatkarma パスチャットカルマ)
パンチャカルマと同じ期間をとります。
養生期間の注意事項
きちんと睡眠をとる
長距離歩かない
心を落ち着けて過ごす。
セックスや激しい運動を避ける
喋りすぎない
長時間の苦しい体勢を避ける
冷たい水や冷たい風を避ける
入浴する
液状で柔らかく消化しやすい食べ物を摂る。
サロン波でも21日という周期をとても大切にしています。
21日間のデトックスコースもオススメさせていただいています。
このコースは会社に通うOLさんなどにも非常にご好評
いただいておりますので、ぜひ1度受けてみて下さいね。